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和泉市議会にて一般質問に登壇。フルデジタル化による市民サービス向上・業務効率化について

フルデジタル化による市民サービス向上・業務効率化について

和泉市議会
(2023年)令和5年第2回定例会にて

大阪府和泉市議会議員・最年少、井阪ゆうた(大阪維新の会)一般質問に登壇しました。

今回は

  • フルデジタル化による市民サービス向上・業務効率化について

1点の一般質問をしました。

この記事ではフルデジタル化による市民サービス向上・業務効率化の一般質問、質疑を全文掲載します。

なお、これまで私 井阪ゆうた・和泉市議会議員(大阪維新の会)が行った一般質問は下記リンクにて“まとめ”てあります。
https://isakayuta.com/2022/04/09/summary-of-general-questions/

一般質問とは

議員が市に対して政策の現状確認や課題の提示、提案をおこなったりします。

大阪府和泉市(和泉市議会)では全員が一般質問をおこなうことができ(おこなう・おこなわないは、個人の自由)発言の順番はクジにより決定されます。また質問する各議員には1時間の持ち時間があり、和泉市に対して、意見や要望をします。

タイトル ; フルデジタル化による市民サービス向上・業務効率化について

【質問の内容】

  1. 行政事務のフルデジタル化について【市長公室】
  2. 制度のデータベース化について【市長公室】
  3. 本市におけるAI技術の今後の活用について【市長公室】
  4. こどもデータ連携実証事業について【子育て健康部】
  5. 構築したシステムの他分野における活用について【子育て健康部】
  6. システムにより可能となる市民サービスについて【市長公室】
  7. 業務の効率化について【市長公室】
  8. 意見・要望

【質疑】

井阪ゆうた

昨今、私たちの生活においてスマートフォンが必需品になっていることは言うまでもなく、特にコロナ禍によりオンラインによる会議、テレワークが日常的になり、本市が提供するサービスについても、スマートフォンによるオンライン申請手続きを数多く提供して頂いています。

今回の一般質問では、こうしたデジタル化が進む中で、ChatGPTなどのAI技術の活用が注目されている現状に鑑み、フルデジタル化による市民サービスの向上、業務効率化に向けて、質問を行ってまいりたいと考えますので、よろしくお願い致します。

これまでデジタル分野に関して様々な一般質問をさせて頂きました。令和2年第4回定例会にてLINE導入による行政サービスの一元化についてでは、有償版LINEを導入することで様々な行政サービスが24時間いつでもどこでも可能になることや、

令和3年第2回定例会ではノーコード/ローコードツールを導入することで会計上の問題が解決する事や簡易なシステムを外注する事なく開発できるようになるなどの要望を行ってきました。

着実に導入され、私が3年ほど前に描いていた世界観は現実のものとなりつつあり、本市のDXは前に進んでいると評価していますが、まだアナログな部分が残っていると思っております。

例えばデジタル申請で受け付けた、その後は職員がアナログな手法で処理をしていることや、窓口で各種申請用紙に市民が記入した申請データを職員がパソコンに打ち込む作業など、業務手順の随所にアナログな工程が挟まっています。

こういったアナログな工程を、例えば窓口の申請用紙を廃止してタブレットパソコンに市民が直接入力するなどしてデジタル化し、業務手順の最初から最後まで全てをデジタル化する、いわばフルデジタル化を行うことが重要だと考えております。

フルデジタル化の目的は、単にデジタル化自体を追求することではなく、フルデジタル化を通じて、職員の事務負担を軽減し、例えば福祉的な課題を抱える市民に寄り添ったきめ細やかな行政サービスを提供することです。

これにより、職員は人間にしかできない仕事に集中し、業務効率と市民サービスの両方を向上させていくことが大きな目的となるものと考えています。

まず、この点について市の見解をお答えください。

以後の質問は質問席より行いますので、ご答弁のほど宜しくお願い致します。

和泉市

市長公室長の並木です。

議員ご指摘のとおり、事務のフルデジタル化を行うことは、事務の効率化と正確性の確保、市民サービスの質的向上を両立させることができる取組みとして、着実に進めていく必要があると考えています。

 以上です。

井阪ゆうた

まずは、庁内の業務のフルデジタル化について確認させて頂きました。

次に、フルデジタル化による市民サービスの向上について着目した質問をさせて頂きます。

本市が提供している市民サービスは多岐にわたっており、一市民が全てを把握して自分が必要とするサービスを的確に享受することは非常に困難だと考えています。

令和3年第1回定例会でも同様の趣旨の一般質問をさせて頂きましたが、

市民の方が簡単な検索手段で市民サービスを発見できるようなシステムが必要であり、この実現においても様々な市民サービスの制度の情報を体系的にデータベース化し、共通したキーワードで検索できるような対応が必要と思いますが、そのお考えについてお答えください。

和泉市

市長公室長の並木です。

現状、各課で利用するシステムやホームページに掲載する情報などにおいて、市民サービス制度にかかわるデータを管理していますが、これらのデータを体系的に整理し管理することはできていません。

議員ご指摘のとおり、今後、フルデジタル化をすすめていくためには、制度を体系的に整理しデータベース化することが必要になると考えており、まずは障がい・子育て分野において、市から一人ひとりに合った行政情報を自動的に届ける取り組みの中で、試験的に着手してまいります。

以上です。

井阪ゆうた

市民サービス制度にかかわるデータの管理を体系的に整理し管理できていない、現状では例えばなんらかの給付金について市民が調べようとしたときには、制度の名称を正確に知っていなければ情報にたどり着くことができませんが、今、お答えいただいたフルデジタル化のポイントであるデータベース化を行えば、ChatGPTなどのAI技術を使って、例えば給付金の名称を知らなくても、「お金に困っている」などのキーワードから制度の情報にたどり着くことができるようになる他、自分が該当する情報をプッシュ型で受けとることができます。

また、ChatGPTやGPT-4などのAI技術は、他にも今までは職員が必要な数値等を手作業により収集や集計を行い作成していた資料を容易に作成することなど、様々な自治体業務での活用事例が日々出てきています。

今後の本市におけるAI技術、生成AIの活用についてお答えください。

和泉市

市長公室長の並木です。

AI技術の行政事務への利用については、本市においてもChatGPTの試験的な利用など検討をすすめているところです。

AI技術のみならず、BIツールなどさまざまな技術を取り入れていくことは、DX推進の一環として有効な取組みであると認識しており、本年締結しました「DX連携協定」における実証実験としても取り組みながら、市政のデジタル化による庁内業務の効率化と住民サービスの向上を図ってまいります。

以上です。

井阪ゆうた

AI技術などの最新テクノロジーについては、慎重な対応が必要だとは思いますが、まずは使ってみないと有用性を判断できないので、実証実験などを通じて試行錯誤しながら導入に向けて取り組んでいただきますようお願いします。

次に、市民が市民サービスの制度等を調べやすくすることは大変重要ですが、そもそも市が保有するデータを使って各市民が利用できるサービスの情報を各市民へ個別に伝えることができれば、全ての市民が適切に行政サービスの恩恵を受けることができると考えています。

そこで「こどもデータ連携実証事業」はこのような目的に近いと考えますが、この事業の概要・目的等をお答えください。

和泉市

子育て健康部長の藤原です。

こどもデータ連携実証事業につきましては、こども家庭庁が実施する実証実験に和泉市が参画するもので、こどもや家庭に関する教育・保育・福祉・医療等のデータを連携させることを通じて、情報を分析することにより、潜在的に支援が必要な子どもや家庭を早期に発見し、市民の側から主体的にアクションを起こさずとも、市から必要な支援をお届けする取組みの推進を目的としています。

以上です。

井阪ゆうた

支援が必要な子どもや家庭を早期に発見し、市民の側から主体的にアクションを起こさずとも、支援につなげる取組みとのことですが、この事業を通じて構築したシステム等を高齢者福祉など他の分野でも活用することはできるのかお答えください。

和泉市

子育て健康部長の藤原です。

実証事業につきましては、国が実施する事業に市が参画する形態のため、本来の目的以外への流用は認められておりませんが、実証実験の成果物は最終的に市へ帰属することとなっているため、実証実験終了後に構築した仕組みを活用することは可能となっております。

以上です。

井阪ゆうた

実証実験終了後に構築した仕組みを活用することは可能となっているとのことですので、全庁的に構築した仕組みの活用に向けて取り組んで頂くことをお願い致します。次に、その仕組みを具体的にどのような用途に活用できるとお考えなのかお答えください。

和泉市

市長公室長の並木です。

データを一元的に管理・分析することにより、支援などを必要としているものの必要な行政サービスにアクセスできていない市民に市から行政サービスの利用を促すことや、例えば申請すれば受給できる給付金など申請していない市民に直接申請勧奨を行うなど、きめ細やかな情報提供が可能になると考えています。

以上です。

井阪ゆうた

プッシュ型が可能になるということですので、今より格段に市民サービスが向上することがわかりました。

一方で良質な市民サービスを提供するためには、冒頭申しました、市職員が事務処理などの直接的に市民に寄与することのない間接業務を可能な限り効率化し、職員が市民と直接対話することや、福祉分野において良質なケースワーク、ソーシャルワークを実施する時間を生み出すために、業務効率を向上させていくことが重要だと考えています。

今後、フルデジタル化によって市民サービスの向上、業務効率化がどのように進めていくのか、最後にまとめとしてお答えください。

和泉市

市長公室長の並木です。

議員ご指摘のとおり、職員の業務効率を向上させていくことが結果として市民サービス向上へ繋がっていくと考えています。

フルデジタル化により煩雑な事務作業を可能な限り少なくしていくことで、職員が人間にしかできない仕事をするための時間を生み出すことによって、より市民に寄り添ったきめ細やかな行政運営を行っていくことを実現していきたいと考えています。

以上です。

井阪ゆうた

【意見・要望】

フルデジタル化の早期実現を期待しています。

埼玉県戸田市などで、一部の業務で既に問い合わせ対応から申請、審査までをデジタル化した事例も出てきております。

このような事務処理の流れをあらゆる業務に適用していくことにより、劇的な業務効率向上につなげることができると思いますので、前向きに取組んで頂きますようお願いいたします。

この仕組みを外部の事業者へ提供することにより、例えば市の窓口での申請データを回線で送付し、事務処理を外部事業者が行うアウトソーシングを行うことや、外部のコールセンターで申請を受け付けることなども可能となります。

今後、高齢化に伴う多様なニーズを持つ市民に対して、適切な行政サービスを提供する必要が増しています。

行政サービスの質を向上させながらも業務の効率化をすすめていくためにも、たいへんな労力と時間を要することになるかと思いますが、このような取組を着実にすすめていただきますようお願い致します。

また、フルデジタル化の鍵は、データベース化ですので全庁的に取り組んで頂くことを重ねて要望し、私の質問は終わります。

井阪ゆうた(和泉市議会議員)が行った一般質問【まとめ】

井阪ゆうたがこれまで行った“一般質問”【まとめ】
https://isakayuta.com/2022/04/09/summary-of-general-questions/

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